言葉
校了予定をすっ飛ばし原稿に明け暮れる
パツキン猫の携帯メールに何日かぶりにメールが
ピロリンコと入った。彼女以外から来るはずもない携帯メールがだ。
なんだ、今日も帰れないぜ、と返そうとした俺の手が思わず止まった。
それは友人から来た詩(言葉)だった。
その詩は、その友人が最も好きな言葉だという。
言葉とは武器ではないと思った。
言葉とは愛だと思った。
これから長い間ずっとこの言葉に支えられる
と思った。ありがとう。紹介しておきます。
作:竹内浩三
「五月のように」
なんのために
ともかく 生きている
ともかく
どう生きるべきか
それは どえらい問題だ
それを一生考え 考えぬいてもはじまらん
考えれば 考えるほど理屈が多くなりこまる
こまる前に 次のことばを知ると得だ
歓喜して生きよ ヴィヴェ・ジョアイユウ
理屈を云う前に ヴィヴェ・ジョアイユウ
信ずることは めでたい
真を知りたければ信ぜよ
そこに真はいつでもある
弱い人よ
ボクも人一倍弱い
信を忘れ
そしてかなしくなる
信を忘れると
自分が空中にうき上がってきわめてかなしい
信じよう
わけなしに信じよう
わるいことをすると自分が一番かなしくなる
だから
誰でもいいことをしたがっている
でも 弱いので
ああ 弱いので
ついつい わるいことをしてしまう
すると たまらない
まったくたまらない
えんえんと泣いてみるが
それもうそのような気がして
ああ 神さん
ひとを信じよう
ひとを愛しよう
そしていいことをうんとしよう
青空のように
五月のように
みんなが
みんなで
愉快に生きよう

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