仕事始め
はじまりました。
ニュートラル3年目のシーズン。
今年もグレーの東京の空の下、
微力ながら幸せ爆弾を投下していきます。
何事も初心が大切。創刊号の挨拶文を引用して
新年の所信表明にしたいと考えます。
溢れかえる情報をいったん頭から切り離し、
気持ちをニュートラルな状態に戻して、
自分の身体ひとつで世界を歩いてみる。
すると今まで感じたことがなかった、
どこかおさまりの悪いムズガユイ感情が生まれてきます。
自分ひとりで判断することはきっと簡単なことじゃない。
でもそれを続けていくうちに後ろ向きじゃない達観によって、
他の誰でもないワン&オンリーな何かを見つけることができると思います。
『NEUTRAL』が追い求めたのは「美しきもの」。
取材する中で風景や人、
時として醜悪とさえ感じていたものにも美しさを感じました。
マラケシュのカフェからみた夕暮れ。
エディルネでオイルまみれで闘う男たちの裸身。
カブールの路上で横たわる片目のつぶれた犬。
でも美しさは風景や人だけではありません。
アラビア半島にあるイエメンでのこと。
「お前ら神聖な土地で何してるんだ!」
「彼らはジャーナリストじゃない。そんなことだからいつまでたっても
イスラムは世界に理解されないんだ!」
そんなやりとり聞きながら「美しいなぁ」とぼんやり考えたものです。
姿の見えない思想みたいなもの。
そんな美しさもこの雑誌では追い求めて行こうと思います。
2004年の創刊から2007年4月の次号発売で第10号になります。
相変わらず世界は平和ではなく、貧困も内戦もやみません。
ホリエモンもいません。あゆのCDも売れません。
あれだけ見かけたホワイトバンド、いま何処でしょうか?
高価なダウンジャケット買ったって東京はそんなに寒いでしょうか?
そんなお金があるなら僕はたくさんの情報がほしい。
本や映画を見たい。会ったことのない人の話を聞いてみたい。
自分のナリや自意識なんてどうでもいいんです。
どんなに嫌われようとも、崇高に見せかけられた金メッキや、
お寒い自称セレブの謳い文句を武士の一分よろしく、
斬っていくしかありません。
日本の限られた人たちの価値観を世界に持ち込むことなく、
情けなくても裸で向かっていこうと思います。
創刊号から読んでいただいている方々、
最近読者になっていただいた方々、
すべての読者様、今年もよろしくお願いします。

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